Request2.添い寝(sha ver) ページ21
レーニャンさんリクエスト[添い寝のshaさんver]
カーテンから差し込む日差しであなたは目を覚ました。
今日は休日だからといって目覚しをかけていなかったから現在時刻が何時なのかわからない。
少し寝過ぎてしまったかな、とちょっぴり後悔を感じつつ、ベッドを離れようとした。
しかし、何かに拘束されて動けないのだ。
あなたがグルンと首だけ後ろに回すと、そこには友人の彼のあどけない寝顔が。
あなたは驚き、混乱してすぐに顔を前へ戻した。
あなたのぼんやりとした記憶は段々と靄が晴れ鮮明になっていく。
そうだ、昨日あなたの家で彼と飲んでいて、それで。
でもその後はどうしてもはっきりしない。
服は二人共着ているし、泥酔したまま自然と眠りに落ちたというところか。
ぎゅうっと彼があなたの肩に回した腕でだきしめる力を強めた。
起きたかと思いあなたはビクッと肩を跳ねさせたが、耳元で彼の柔らかな寝息が聞こえる。
意地悪だし、素直になれないけれど、いつも丸っこい瞳を潤ませて子犬のようにころころと燥いでいて、ただ可愛いだけと思っていた彼。
あなたの肩に回す腕は逞しくて、すっと直線に血管が浮き出している。
あなたの肩を掴む手指は骨ばっていて、太く長い。
あなたの背中に押し付けられる胸板は厚くて硬く、彼の緩やかな鼓動さえ敏感に拾ってしまう。
こんなにもあなたと体の造りが違って、はっきりと「男性」だったなんて。
意識した途端、じわじわと体の底から熱が昇ってきた。
「うぅん……」
彼のすぅすぅという寝息やかすれたうめき声があなたの耳を掠める。
昇ってきた熱が耳へと集中する。
熱を全身へ回すかのように心臓がどくどく拍動を速める。
熱い。嬉しい。苦しい。愛おしい。
あぁ、二日酔いだからだろうか。思考が錯綜している。
あなたはこれ以上身動きも取れないので、彼の腕に手を添え、火照る顔を埋めて瞳を閉じた。
リクエストありがとうございます!
会話ゼロですけど、この甘ったるいくらいの甘さが伝わるといいな……
case17.彼シャツ(kn)→←case16.あーん(zm)
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緑黄色野菜(プロフ) - キルさん» 喜んで頂けて嬉しいです〜!!書くの凄く楽しくって!リクエストありがとうございました!これからも頑張ります! (5月11日 6時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
キル(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました!最高すぎました!想像していたものより何倍もすごくって、かっこいいっっ!!ってなっちゃいました!わたしピンクなのめっちゃ好きなので、めっちゃ嬉しいです!これからも更新応援してます! (5月10日 23時) (レス) @page37 id: db14baf272 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄色野菜(プロフ) - あくのさん» わぁ、ホントですか!?よかったぁ!!ちょっとやりすぎたかなと不安になっていたので喜んで頂けて私も嬉しいです! (5月3日 17時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
あくの(プロフ) - ドロドロいいですね...!!!ここまで甘いお話書いてくださる方があまりいないのですごくうれしいです!! (5月3日 13時) (レス) @page33 id: f9355a1561 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄色野菜(プロフ) - りずさん» リクエストありがとうございます!可愛いお話だなんて、嬉しくて嬉しくて(照)甘さマックス、挑戦させて頂きます! (5月1日 0時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緑黄色野菜 | 作成日時:2024年3月25日 0時